- 洗うための道具(棕櫚ブラシ、ささら、スポンジ、たわしなど)
- やけどを防止する道具(トング、耐熱グローブ、鍋つかみなど)
- 食器用洗剤
- 塩分が入っていない食用油
- クズ野菜
- キッチンペーパー
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さまざまな料理に使える「スキレット」は、一般的なフライパンより熱伝導や蓄熱性に優れた魅力的なフライパンです。しかし、お手入れ方法がわかりにくく、購入自体を迷ってしまうことも少なくありません。そこで今回は、スキレットの使用前のお手入れ方法をはじめ、使用後の洗い方、保管方法などをまとめて紹介していきます。焦げ付きの落とし方、油ならしの方法についても触れているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
スキレットを使用する前のお手入れ方法
使用前のスキレットには、油をなじませる「シーズニング」という作業を実施する必要があります。シーズニングをしていない場合、コゲやサビが発生しやすくなってしまい、その結果、寿命が短くなってしまう可能性があるため注意が必要です。
使う前にシーズニングを施すことで、汚れはもちろん、鉄のニオイを抑制できるため必ず実施しましょう。シーズニングに必要な道具は以下の通りです。
【準備すべき6つの道具】
なお買った際に、既にシーズニングが施されている商品に関しては購入後すぐに使用できます。シーズニング不要の商品が気になるなら「スキレットのおすすめ記事」を参考にしてみてください。
手順1.棕櫚ブラシなどで洗う
まずは棕櫚ブラシ、ささら、たわしなどの洗うための道具を使用し、スキレット全体を洗いワックスや油といったサビ止めを落としていきます。表面を丁寧にこすったあと、お湯でしっかり洗い流しましょう。棕櫚ブラシなどが用意できない場合、キッチン用スポンジを使用しても問題ありません。
手順2.空焚きを行う
サビ止めを洗い流し終わったら、次にスキレットを空焚きします。空焚きとは、鍋や釜に水分などの液体を入れずに、加熱または火にかけている状態のこと。弱火から中火で火にあてて水分を蒸発させていきます。火を止めるタイミングは、 スキレットの裏側および持ち手の水分がなくなり煙が上がったときです。
続いて、手に耐熱グローブや鍋つかみなどを着用してスキレットを持ちましょう。持ち手部分がかなり熱くなっているため、素手では絶対に持たないようにしてください。
スキレットが冷めきったら、洗剤の付いた棕櫚ブラシなどでスキレットの表面を軽く洗い、皮膜を落としたのち、弱火に再度あてて水分を飛ばしていきます。
手順3.食用油を塗る
次にキッチンペーパーを使用して、スキレットの表面だけでなく、裏側や持ち手部分まで食用油を塗っていきます。 なお、油をスキレットに塗る際には、トングでキッチンペーパーを挟む方法がおすすめ。スキレットが万一冷めてない場合にも、やけどが防げて塗りやすく、手に油がつくのも防げます。
手順4.改めて空焚きを行う
油を塗り終わったら、改めてスキレットに焚き火を行います。最初は中火にかけ煙が出てきたタイミングで弱火に落とすのがポイント。煙が消えたら火を止めてスキレットを冷ましたのち、再度「手順2」と「手順3」を繰り返しスキレット全体の色合いを統一していきます。
手順5.クズ野菜を炒める
そのあと、再度スキレットを火にあててから、用意していた野菜クズを入れて炒めましょう。油膜が形成されやすくなり、焦げ付きやサビを防止できるため頻繁にシーズニングを行う手間が省けると言われていますし、鉄臭さ防ぐ効果に期待できます。油が全体になじんだら、野菜を取り除いてください。
手順6.食用油を塗り、完全に冷めるまで待つ
最後に、もう一度スキレットに食用油を塗っていきます。終わったらしばらく様子を見て、スキレットが完全に冷めきったら使用前のお手入れは終了です。
なおその後、スキレットを使用するまで期間が空きそうな場合は、新聞紙などで包んで収納しておくのおがベスト。この手順を踏むことで、スキレットの寿命を長引かせることができます。ぜひ事前のシーズニングを行ってみてください。
スキレットを使用した後の洗い方
スキレットを長持ちさせるなら、使用後の洗い方についてもチェックしておきましょう。スキレットの洗い方を誤ってしまうと、サビやカビなどの原因にもなりかねません。本項で紹介している手順をしっかりとチェックして、スキレットのきれいな状態を保ち長持ちさせてください。
【準備すべき道具】
- 洗うための道具(棕櫚ブラシ、スポンジ、さらら、たわしなど)
【必要に応じて準備する道具】
- 食用油
【あると便利な道具】
- キッチンペーパー
手順1.冷めきる前に洗う
鋳鉄を使用してスキレットは、料理などで使ったあと冷めきる前に洗うのがポイント。本体が冷えてしまった場合、汚れが落ちにくくなってしまいます。
洗剤を使用せずに洗うのが一般的ですが、汚れが強い場合は食器用洗剤を使用しても問題ありません。
たわし、棕櫚ブラシなど洗うための道具を使用し、表面にお湯をかけながらコゲなどの汚れを擦って洗い流していきます。
手順2.水気をなくして火にかける
次に、スキレットの水気をなくしてから火にかけていきます。鋳鉄製であるスキレットはサビやすく、水分が残っているとサビの原因になる可能性が高いため注意してください。吸収性の高いキッチンペーパーで水を拭き取っていくのがおすすめです。
手順3.数回に一度の頻度で食用油を塗る
3、4回に一度の頻度で使用後のシーズニング(油ならし)を行っていきます。付着した水滴がなくなってから、キッチンペーパーなどでスキレットの内面に、薄くのばすようにして食用油を塗ってください。
お手入れから次使うまでの期間が少し空く場合、外面にも油を塗りましょう。食用油を塗り終わった後、5分ほどスキレットを加熱すればお手入れ完了です。
スキレットの保管方法
スキレットは湿気の少ない場所で保管するのが基本です。湿気が多い場所だと赤サビが発生する可能性があるため注意してください。また長期間にわたって使用しないなら、新聞紙に包んで保管するのがおすすめです。余計な水分を吸い取ってくれます。新聞紙をとっていない人は、紙袋で代用しても大丈夫です。
スキレットに汚れがついた場合のお手入れ方法
お手入れに気を付けていても、スキレットにサビ、コゲなどの汚れがついてしまう可能性も十分にあり得ます。放置しておくと寿命を縮めてしまう原因にもなりかねないため注意が必要。ここでは汚れの種類別に、お手入れの方法について紹介していきます。
サビ
サビを放置したままだと、スキレットの寿命が短くなったり、料理の味に悪影響を及ぼしたりする可能性があるため、しっかりとお手入れをしていきましょう。サビを落とすときの手順は以下の通りになります。
【サビ落としの手順】
- スキレットを強火で加熱。
- サビが真っ黒な状態(炭化状態)になったらスキレットを火から放す。
- スキレットが冷めるきるまで待つ。
- たわしを使用して炭化したサビを擦って削る。
- クレンザーをスキレットにかけスポンジで磨いて洗う。
- 火にあてて全体の水分をよく飛ばす。
- 冷める前に食用油を塗る。
サビを落とすときには、火にかけるときの火加減はもちろん、スキレットを火からおろすタイミング、磨く際の力加減などが重要になります。たわしでサビを削る際には、手に力をいれゴシゴシと擦ってみてください。
焦げ付き
調理する食材によっては、スキレットに焦げ付きが発生する可能性があります。しかし、たわし、スクレーパーなどが用意できれば、焦げ付きも削りとってきれいにすることが可能です。以下で手順を紹介していきます。
【焦げ付き落としの手順】
- たわし、スクレーパーなどで焦げ付きを若干削る。
- スキレットに水と重曹を入れ沸騰させる。
- お湯が手で触れる温度になるまで待つ。
- たわし、スクレーパーなどで焦げ付きを削る。
- 火にスキレットをあてて水気を飛ばす。
- スキレットの温度が下がる前に食用油を塗る。
削る工程が2回あるといった点や水と重曹を入れたあとの待ち時間、また食用油の塗るタイミングなどが重要なポイントになります。
ニオイ
スキレットにつく嫌なニオイの原因は、調理カスと言われています。以下のお手入れ手順を確認して、スキレットの表面に残った汚れを落としていきましょう。用意すべき道具はスクレーパーもしくはタワシになります。
【ニオイ落としの手順】
- スキレットを中火で空焚きする。
- 煙が発生したら弱火に落として5分ほど加熱。
- スキレットを火から放して冷めるまで待つ。
- タワシ、スクレーパーなどで炭化した調理カスを洗い流す。
- スキレットを再度火にかけて水気を飛ばす。
- スキレットが冷めきったら食用油を塗る。
嫌なニオイを落とすときには、空焚きする際の時間や火力を落とすタイミング、火から放したあとの待ち時間などが重要になってきます。また、最後のシーズニングに関しては、スキレットの内面に食用油を薄くのばすようにして塗ってください。
スキレットを使う際に注意すべきポイント
スキレットは、湯沸かし器として使ったり、煮物や汁物などを調理したりするのは避けてください。水分が塗装に浸透してしまい、サビや剥離が発生する可能性が高くなります。ただし、アヒージョなど油を多く使うオイル煮に使用する分には問題ありません。
また調理後に、内容物をそのまま入れっぱなしにするのも控えてください。料理に含まれる塩分などが酸化した結果、サビが発生してしまいます。容器、お皿に移してから保管するようにしましょう。
スキレットのお手入れに便利なおすすめアイテム
ここからは、スキレットのお手入れの際に役立つおすすめのアイテムについて紹介していきます。お手入れを少しでも楽にするために、ぜひ購入を検討してみてください。
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ソフトかつ弾力性のある素材を使用した棕櫚たわし
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高い耐熱性を誇るシリコン製ミトン
最高耐熱温度約300°Cを実現したシリコン製のミトン。オーブンやグリルなどで使用した調理器具も、手に熱さを感じることなく取り出せます。縫い合わせの良い厚手タイプで、耐久性にも優れているため長く愛用したい人にもおすすめ。汚れがついた場合、水で流すだけで簡単に落とせます。
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油もしっかり吸収できる厚手ペーパータオル
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まとめ
以上、スキレットのお手入れ方法についてご紹介してきました。使用前にはシーズニングを必ず実施しましょう。また、料理などで使用した後に適切な方法で洗うことはもちろん、水気を飛ばして火にかけたのち、食用油を塗るのがベストです。加えて、汚れも種類別の適当な方法でお手入れし、また保管方法にも気を配ってスキレットのきれいな状態を保ちましょう。
また、スキレット以外のフライパンの焦げ、くっつき防止方法のほか、おすすめ商品などをチェクしてみたいという方は「フライパンのおすすめ人気ランキングの記事」をチェックしてみてください。
公開日:2023年10月25日
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