鉄フライパンはしっかりメンテナンスをすることでより長く使うことできますが、どうやってお手入れすればいいのかわからない方やめんどくさそうと感じる方も多いと思います。そこでこの記事では、鉄フライパンの基本的なお手入れ方法や使用前・使用後の扱い方をはじめ、サビや焦げついたときの対処法など初心者の方でもわかりやすく解説。また、油ならし(シーズニング)についてや洗剤は使っていいのかという気になるポイントも紹介しているためぜひ参考にしてみてください。
目次
永く使える「鉄フライパン」
鉄フライパンの特徴は、熱伝導に優れている点です。高温で熱をしっかり伝えることができるため、野菜炒めはシャッキとした仕上がりになるうえ、油なじみがよく、肉や魚を焼いたときに焼きムラを抑えておいしく仕上がります。
また、鉄フライパンは、一生ものとも言われいて扱い方やお手入れをしっかりすることで長く使うことができます。傷にも強いので、金属製の調理器具でも安心して使うことが可能です。ぜひこの記事を参考にお手入れしてみてください。
鉄フライパンの記事では、選び方やおすすめ商品など詳しく紹介しています。また、IT対応の鉄フライパンを確認したい方は、IH対応の鉄フライパンのおすすめ記事もチェックしてみてください。
鉄フライパンのお手入れ方法
ここからは、鉄フライパンのお手入れ方法について詳しく紹介します。はじめて使うときのお手入れ、調理前のお手入れ、調理前のお手入れ、調理後のお手入れにわけて解説。油ならしなどについて触れているため、ぜひ参考にしてみてください。火をつかうことが多いため、火傷には十分注意してください。
最初に使うときのお手入れ「油ならし(シーズニング)」
鉄フライパンを購入して、はじめて使う前に油ならし(シーズニング)という作業が必要です。油ならしをして最初に、油をしっかり馴染ませることでサビや焦げつきを少なくしてくれる効果が期待できます。
油ならしの手順
- 鉄フライパンを弱火から中火で2~3分加熱し、水分を完全に飛ばす
- 火を止めたら、多めの油(1/2~1カップ)を入れる
- 再度弱火で3分ほど加熱する
- 火を止めたら、余分な油をオイルポットに入れる
- キッチンペーパー等を用意し、残った油を刷り込ませるように拭き取る
油ならしの注意点
- 油がしっかり塗られていないとサビの原因になるため、しっかり刷り込ませましょう。
- フライパンは熱くなるため、火傷には十分注意してください。
油ならし(シーズニング)の方法については、鉄フライパンのシーズニングの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてチェックしてみてください。
出典:You Tube鉄フライパンの使い始め方(1)〜使い始める前に「油ならし」を行いましょう。
調理前のお手入れ「油返し」
ここからは、鉄フライパンで調理をする前にしておきたい油返しについて紹介します。このひと手間で、焦げつきにくくしてくれるため、必ず行いましょう。
油返しの手順
- 鉄フライパンを中火で1分ほど加熱する
- 多めの油(大さじ3程度)を入れて、全体でまわし入れる
- 弱火で3分ほど加熱し、十分に油をなじませる
- 火を止めたら、余分な油をオイルポット等に戻す
- 調理に必要な油をいれてから使う
出典:You Tube鉄フライパンの使い始め方(2)〜調理の前に「油返し」を行いましょう。
調理後のお手入れ「洗浄方法」
ここからは、鉄フライパンの調理後の洗浄方法を紹介します。まず、鉄フライパンは洗剤で洗わないようにしましょう。洗剤を使わないほうがいい理由は、せっかく馴染んだ油を落としてしまうため、焦げ付きやサビの原因になるためです。
洗浄方法
- 温かいうちにたわしを使ってお湯で洗う
- 水分を拭き取り中火で加熱し、完全に水分をとばす
- キッチンペーパー等を使い、フライパンの内側部分に油を薄く刷り込ませる
洗浄方法のポイント
- しつこい油汚れの場合のみ、スポンジに食器用洗剤を付けて洗ってもOK。その際、火にかけたあと、内側・外側に油を薄く塗ってください。
- 長く使わない場合は、内側・外側に油を薄く塗り、湿気がない場所で保管してください。
鉄フライパンの使い方のポイント
ここからは、鉄フライパンの使い方のポイントを紹介します。料理するときのポイント・コツや焦げついたときの対処法やサビついたときの対処方法を解説。ぜひこちらを参考にして鉄フライパンで料理をしてみてください。
料理するときのポイント・コツ
鉄フライパンで料理をするときのポイントは以下の4つ。
以下では、鉄フライパンで料理をするときの4つポイントについて詳しく解説します。
予熱を十分に行う
食材を入れる前に、鉄フライパンを十分に加熱してしておきましょう。加熱が不足しているとこびりつく原因になります。落とした水滴が玉状になってコロコロと転がるくらいを目安にしましょう。
油を多めに使う
油を多めに使うことで焦げつきを少なくすることができます。特に使い始めのころは、鉄フライパンに油がなじんでいないため、こびりつきやすくなります。
料理ができあがったらすぐに食材を取り出す
調理が終わったら、すぐに食材を取り出すようにしましょう。放置しておくと、こびりつきの原因になります。また、料理が鉄臭くなったり、酸化皮膜がはがれやすくなり、サビの原因に繋がります。
汚れがついたまま料理しない
汚れがついたまま料理をしないようにしましょう。汚れ部分に食材がこびりついて頑固な汚れになってしまいます。鉄フライパンを触ったときに汚れがなく、表面全体がなめらかな状態がベストです。
焦げつきの対処方法
鉄フライパンが焦げ付いた場合はお湯をいれてふやかして取り除きましょう。
対処手順
- お湯を入れて煮立たせたら、焦げをふやかす
- タワシなどで焦げをこすり落とす
- 焦げが落ちたら、火にかけて水気を十分にとばす
- フライパンの内側に油をキッチンペーパーなどで薄く塗る
サビついたときの対処方法
鉄フライパンがサビついてしまったときは、一旦リセットする気持ちで汚れを落とします。鉄フライパンは、表面に何もコーティングしていない素材なので、何度でも酸化皮膜を再生させることが可能です。また、焦げつきがひどいときも同じ対処法で落としましょう。
用意するもの
- クレンザー
- たわし(亀の子たわし・金だわし・サンドペーパー(100〜150番程度)など)
対処手順
- クレンザーでしっかり磨いてサビやこげつきをこすり落とす
- さらに全体をさらに磨いて油膜を取る
- 水洗いをしてクレンザーを落としたらしっかり水気を拭き取る
- 中火で2~3分加熱し火を止めたら手で触れられるくらいまで冷ます
- 0.25~0.5カップの食用油をまわし入れ、弱火で3分ほど加熱する
- 余計な油をオイルポットに戻す
クレンザーで鉄フライパンをこすると擦り跡がついたり、地の鉄が表れて他の場所とは色が変わりますが、油ならしをすることで再び使うことができるため心配ありません。
まとめ
ここまで、鉄フライパンのお手入れ方法について紹介しました。鉄フライパンを購入したらまずは、油ならしから始めましょう。お手入れをしっかり行えば長く使うことができ、愛着も湧いてきます。ぜひこの記事を参考にお手入れしてみてください。
鉄はもちろん、アルミなどほかの素材のフライパンについて知りたい方は、フライパンの種類と選び方やフライパンのおすすめ商品の記事も併せてチェックしてみてください。多種多様なフライパンの選び方やおすすめ商品を掲載しています。
公開日:2023年12月19日
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